岩国基地には米軍機だけで約120機が駐留しています。岩国基地はアメリカの世界戦略にとって最重要の拠点基地になり、騒音・事故・犯罪など基地被害は住民の平穏な生活を脅かし続けています。基地機能強化に反対するために多くの住民が力を合わせることが必要です。

瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワークについて

 瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク(通称瀬戸内ネット)は2008年1月20日結成された団体で、岩国基地の機能強化に反対し、基地周辺住民の安心・安全を実現するために活動しています。

岩国基地と住民生活

 2011年、約15年の歳月をかけ岩国基地滑走路移設事業(基地沖合移設事業)は完了しました。この事業は日本政府の思いやり予算で行われた事実上の新しい基地の建設でした。面積は1.4倍(713万㎡)となり、新しい滑走路、新しい高性能の弾薬庫が作られ、1本であった誘導路は2本となり、水深13メートルの岸壁を持つ港湾施設を備える強大な基地となりました。この新しい基地建設により、以後空母艦載機の移転、空軍機の米本土からの長期展開、大型輸送船・強襲揚陸艦の定期的入港などの機能強化が次々に強行されていったのです。

 これらの基地機能の強化は周辺住民の平穏な市民生活とはまったく相いれないものです。私たちはこれらの機能強化に反対し、周辺住民の安心・安全の生活を実現するよう活動を続けます。

基地正門看板  基地正門横にあるプレート、正式名称は「米海兵隊岩国航空基地」

  下に海兵第12飛行大隊、海軍第5空母航空団、海上自衛隊第31航空群とあります。プレートの向こうには星条旗と日の丸がなびいています。その背後の建物は日本の思いや予算で建設された米軍の中層家族住宅です。

 岩国基地のフェンスにはいたるところにこの看板が据えられています。ここでの日本法規とは、日米安全保障条約にもとづいて特別につくられた法律のことです。日本国憲法のもとにつくられた法律ではありません。